Columnコラム
初めての家づくりを成功させる流れとポイントを解説
マイホームは人生の中でも最も大きな買い物の1つ。家が完成するまでに長期間家づくりに向き合っていく必要があります。
しかし、初めての家づくりで何から始めたら良いのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、ここでは、家づくりの開始から完成までの流れを解説。そして家づくりで後悔しないための注意点や確認事項についても紹介しますのので、ぜひ参考にしてみてください。
家づくりの流れ
家づくりをすると決めたら、完成までに様々なステップを積んでいく必要があります。
ここでは、家づくりの流れを9のステップでわかりやすく解説していきます。
- 情報を集める
- 住宅会社を選ぶ
- 資金計画をする
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 土地探しをする
- 家のプランニングをしてもらう
- 見積もりを出してもらう
- 工事請負契約を結ぶ
- 着工・上棟・引き渡し
それぞれ詳しくみていきましょう。
①情報を集める
まずは家づくりの情報収集から始めます。
住宅雑誌を読んでみたり、SNSなどを見て気になる工務店やハウスメーカーをさがしてみましょう。
気になる工務店やハウスメーカーが見つかったら住宅展示場やモデルハウス、完成見学会に参加し、どんな家を建てているのかを実際に見るのもおすすめです。
②住宅会社を選ぶ
情報を集めたらマイホームを建ててもらう住宅会社を選びましょう。
工務店やハウスメーカー、設計事務所など家を建ててくれる住宅会社はたくさんあります。
その中から、自分の理想をしっかりと叶えてくれる会社を1つに絞っていきます。
初めから1社に絞らずに、複数社でお家の打ち合わせをして見積もりやプランから最終的に家を建ててくれる住宅会社を決めるようにしましょう。
複数の会社を比較することで、家の価格を比較できるだけでなく、それぞれの会社の強みも知ることができ、自分がどんなポイントを重視して家づくりをしたいのかが自ずとわかってきます。
③資金計画をする
住宅会社が決まったら資金計画をお願いし、予算を確定させましょう。
家づくりでは、建物本体価格だけでなく土地の購入価格や諸費用など、様々な費用がかかってきます。
家づくりにかかるトータルコストを把握し、月々の支払いがいくらになるのかを知っておくことは大切です。
無理なく返済できる予算を検討しましょう。
④住宅ローンの事前審査を受ける
住宅会社が決まったら、住宅ローンの事前審査を受けましょう。
事前審査を受けることで、自分が金融機関からどのくらいお金を借りられるのかを知ることができます。
土地探しや家の本体価格に掛けられるお金がどのくらいになるのかを把握できるので、事前審査は早めに受けるようにすることをおすすめします。
⑤土地探しをする
土地がない方は、土地探しをしなければなりません。
事前に資金計画と住宅ローンの事前審査を行い、予算を確定することでどのくらいの価格帯の土地を探さなければならないのかの指標にもなります。
土地にかけられる予算がわかれば、土地探しもスムーズにいくでしょう。
ただ、土地は購入価格に加え、諸費用がかかってくることもあります。
どのくらいの費用がかかるのかわかりにくいため、必ず住宅会社や不動産会社と相談しながら土地の価格を決めましょう。
⑥家のプランニングをしてもらう
家の間取りや設備、仕様を決めるために、住宅会社にプランニングをしてもらいましょう。
この時、絶対に譲れない部分や妥協しても良い点を決めておくことをおすすめします。
もし予算オーバーした場合に、絶対に譲れないポイントは残し、妥協しても良いところはグレードを下げるなどすることで予算の調整が可能です。
家族で話し合い、優先順位を決めるようにしましょう。
⑦見積もりを出してもらう
プランニングしてもらった内容に見積もりを出してもらい、金額を確認しましょう。
予算オーバーだと感じたら、グレードを下げたり、もっとこだわりたい部分があれば再度打ち合わせをしてもらったりしながら、最終的な落とし所を決めていってください。
⑧工事請負契約を結ぶ
金額もプランの内容も納得のいくものになったら、住宅会社と工事請負契約を締結します。
契約締結前には必ず見積もりの内容や契約内容、アフターサービスの内容などをしっかりと確認し、不明点や不安点があれば必ず契約前に担当者に確認しましょう。
⑨着工・上棟・引き渡し
工事請負契約を結んだらいよいよ工事のスタートです。
着工前には地鎮祭を行って工事の安全を祈り、基礎工事からスタートします。
上棟の後には現場での打ち合わせもあり、コンセントの位置などの最終打ち合わせを行います。
工事が完了したら引き渡しです。プラン通りに家が完成したかを確かめ、何か不具合があればその場で住宅会社に相談してみましょう。
納得のいく仕上がりになったら購入者に家が引き渡され、入居することができます。
家づくりで後悔しないための注意点・確認事項
家は大きな買い物です。後悔しないためにも様々な点に注意しなければなりません。
ここでは、家づくりで後悔しないための注意点や確認事項について解説します。
- 入居希望日を決める
- 希望に合う家を建ててくれる住宅会社を選ぶ
- 契約する前に内容をしっかり確認する
- 家の耐久性・耐震性が十分か確認する
- 住宅ローンは無理なく返済できる
- 間取りに不便なところはないか
6つのポイントを見ていきましょう。
入居希望日を決める
家づくりを始める際には、入居希望日から逆算して準備を始める必要があります。
建売住宅や中古住宅であれば、すぐに入居することも可能ですが、注文住宅のようにこれから家を建てていく場合、長くて1年半ほどかかります。
土地探しから始めると、希望の土地がなかなか見つからずにさらに時間がかかることもあるでしょう。
余裕を持って家づくりをするなら、入居希望日の1年半前から家づくりの計画を立てることをおすすめします。
希望に合う家を建ててくれる住宅会社を選ぶ
住宅会社を探す際には、自分の希望に合う家づくりをしてくれるところを選びましょう。
そのためにも、家族でどんな家を希望するのかを話し合ってリストアップしておくことが大切です。
今住んでいる家の問題点や改善点を洗い出し、新しい家ではどのような生活をしたいかなど具体的な要望を考えて見ましょう。
雑誌やインターネットで探すことで、より具体的なイメージをしやすくなります。
具体的な希望が固まったら、その希望を叶えてくれる住宅会社を探しましょう。
住宅展示場を訪れたり、家づくりセミナーに参加したりして、いくつか候補の会社をピックアップしてそこから比較・検討するとスムーズに進められます。
契約する前に内容をしっかり確認する
契約書にサインする前に、必ず契約内容をしっかりと確認しましょう。
契約に含まれている内容と含まれていない内容、キャンセルする時の対応、違約金や手付金などのスケジュールに関しては特に注意して確認してください。
基本的に、契約すると後から変更はできません。
どんな細かいことでも確認し、気になることや疑問点があれば全てを解消した上で本契約を締結しましょう。
家の耐久性・耐震性が十分かを確認する
日本は災害の多い国です。
特に近年では地震や台風などの自然災害も多く、高い耐久性や耐震性が家には求められています。
候補の住宅会社の耐震性や耐久性は十分に備わっているのかはしっかりと確認しておきましょう。
家族の安全を守り、長く家を住み続けるためにも耐久性・耐震性は決して妥協しないことをおすすめします。
住宅ローンは無理なく返済できるか
住宅ローンを無理なく返済できるかどうかは、マイホームに住み始めてからの暮らしに大きな影響をもたらします。
こだわりすぎて無理な返済計画を立てると、計画通りに返済できない可能性もあります。
またローン返済のために生活が苦しくなることもあるでしょう。
そうならないためにも、月々いくらの支払いであれば無理なく支払えるのかをシミュレーションする必要があります。
返済計画に不安がある方は、ファイナンシャルプランナーなど、お金のプロに相談してみることもおすすめです。
間取りに不便なところはないか
間取りを決める際、不便なところはないかを確かめてみましょう。
家事をする際の家事動線がスムーズか、洋室や寝室はプライバシーを確保できているかなど、細かくチェックしてみてください。
最適な動線は家族の生活スタイルによっても変わってくるので、家族全員の動線も前もってチェックしておきましょう。
可能であれば住宅会社にパースや模型などを作ってもらってシミュレーションしてみるとよりイメージも湧きやすくなるでしょう。
まとめ
家づくりは約1年半という長い期間をかけて進めてきます。
たくさん情報収集をしたり、勉強したりしなければならないため、大変なことです。
しかし、しっかりと着実に進めていくことで、夢のマイホームを手に入れられます。
これまで解説した流れや注意点を踏まえて、理想の家づくりを進めてみてくださいね。