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失敗しない家づくり!施工管理の重要性と成功のポイント

失敗しない家づくり!施工管理の重要性と成功のポイント

住宅の建築工事をスムーズに進めるためには、適切な施工管理が欠かせません。工程や品質、現場の安全などをしっかり管理することで初めて、設計通りの理想の住まいが実現するのです。

この記事では、家づくりを検討する方が知っておくべき施工管理の重要性と、施工管理に関する基本的な知識について分かりやすく解説していきます。

家づくりにおける施工管理とは?

施工管理とは、家の建築工事の流れや工程、進捗などを管理しながら、プラン通りに工事が行われるよう建築現場の監督・統括を行う業務のことをいいます。施工管理者は現場監督とも呼ばれます。

建築工事には多くの職人が携わっており、各職人は自分の担当する業務をしっかりこなすことが役割です。これに対し、全体を俯瞰しながら工事全体を管理し、問題があれば職人に指示を出して完成へと導くのが施工管理者の役割といえます。設計通りの住宅をスケジュールに沿って建てていくには、施工管理の適切な実施が欠かせません。

施工管理者の主な業務

家づくりにおいて施工管理者が実施する業務で特に大切なのが、施主(お客様)との打ち合わせです。施主と密にコミュニケーションをとりながら、家づくりに施主の希望を反映させていきます。

滞りなく工事が進むよう、必要な職人や資材を手配するのも施工管理者の業務。予算と実際にかかる費用、スケジュールのバランスを見て、現場の人と物に過不足が出ないよう管理することが求められます。

加えて、現場の労働環境や安全環境を整え、工事中の事故や労災事案の発生を未然に防ぐことも施工管理者の大切な役割です。

施工管理における「五大管理」

施工管理における「五大管理」 イメージ

上記のように、施工管理に含まれる業務は多岐にわたりますが、大きく分けると5つの管理があるとされています。施工管理における「五大管理」について、一つずつ内容を見ていきましょう。

工程管理

工事のスケジュール管理にあたるのが工程管理です。

建築工事は、着工前に作成した工程表に沿って行われます。工程表で示されるのは「どの時期にどの工程を実施するか」のみです。そのため施工管理者が中心となって、現場で人員配置や材料・重機の手配などを実施し、スケジュール通りに工事を進められるよう常に調整をしています。

手順や段取りに少しでもミスがあると、大きなスケジュールの遅れにつながりかねないため、工程表通りにできているか細かく確認しなければなりません。

品質管理

建築工事に使われる建材などが施工会社の求める品質基準を満たしているか、工事内容が設計図や仕様書に沿っているかなどをチェックするのが品質管理です。

例えば、スケジュールを守ろうとするあまり、工事内容や使用する建材に手抜きがあっては大問題になりかねません。工事中に定期的な品質検査を行い、使用建材や建物強度に問題がないかチェックすることで、安心・安全な家づくりを実現する大切な業務です。

安全管理

工事現場における事故や労災案件を予防し、最後まで安全に工事を進めるのが安全管理の役割です。事故につながりそうな危険な箇所をチェックして取り除くとともに、現場の職人におかしなところがないか、健康な状態で作業にあたれているかどうかなども確認します。

常に安全な現場を実現するには、工事にあたる一人一人が安全に対する意識を持つことも大切です。そのため、現場の安全に対する職人の意識向上を図ることも安全管理の業務に含まれます。

原価管理

与えられた予算内で設計通りの工事を完成させられるよう、原材料費や人件費をコントロールするのが原価管理です。原材料や職人の確保にばかり気を取られていると、予算オーバーになってしまい、自社の利益を圧迫することになります。施主の要望に応えつつ、自分たちの利益を確保できるよう、コストコントロールしなければなりません。

どうしても予算内で完成させるのが難しい場合、早めに計画を見直したり、施主と協議したりする必要があります。

環境管理

建築工事は、周囲の環境に影響を及ぼすケースもあります。工事に伴って発生する騒音や振動、工事車両の出入りや廃棄物の処理など、近隣住民に迷惑をかける可能性もあるため、こうした影響を最小限に食い止めるための管理が求められるでしょう。

施主と協力して事前に近隣への説明を行うとともに、工事実施中も近隣住民からの苦情や意見に声を傾け、状況によっては改善策を考える必要があります。

また、職人が気持ちよく作業できるよう、現場内の環境を整えるのも環境管理業務の一つです。

家づくりにおいて施工管理が重要な3つの理由

家づくりにおいて施工管理が重要な3つの理由

なぜ、家づくりにおいて施工管理が重要なのでしょうか。ここでは3つの理由を解説します。

プラン通りに建築工事を進める必要があるから

建築工事にはさまざまな職人が関わっているものの、各職人は自分が担当する箇所のスペシャリストであり、すべての関係者が設計内容全体を把握しているわけではありません。しかし、各箇所のプランだけ理解した状態で工事を進めていると、本来の意図と違う仕上がりになってしまう恐れもあります。

ここで重要な役割を果たすのが施工管理者です。工事全体を通して管理しながら、当初の設計プラン通りの建物になるよう、期間中も適宜調整を加えます。この調整がなければ、思い描いていたのとは異なる建物ができてしまうでしょう。

スケジュールを守って建築工事を進める必要があるから

家づくりが建築工事の段階に差しかかると、多くの方が工事のスケジュールに沿って、現在住んでいる賃貸住宅の解約や引越し会社の手配、子どもの転校の準備など、さまざまな事前準備を始めることでしょう。もし、工事のスケジュールが当初のものから大幅に遅れるようなことがあれば、生活に大きな支障が出てしまいます。

また、工期が延びるほど職人の拘束時間が増えるため、人件費も増加してしまうでしょう。工期管理によってスケジュール通りに工事を進めることは、施主にとっても施工会社にとっても大切なことなのです。

現場の安全や周囲への影響に配慮する必要があるから

現場の安全や周囲への影響に配慮するためにも、工事現場を俯瞰で見る施工管理者の存在が重要です。

例えば、ある期間中に複数の工事が並行して行われていたとします。単体で見れば、建材の搬入や職人の動線に問題がないものの、複数の工事を同時に行おうとすると、動線が交錯したり車両の出入りが重なったりする可能性があります。全体のバランスを踏まえて、作業ごとの工程を調整しないと、大きな事故や近隣からの苦情につながる恐れがあるのです。

トラブルのない家づくりにも、施工管理が大切な役割を果たしています。

施工管理において施主に求められる役割

施工管理において施主に求められる役割 イメージ

現場の管理・監督を行うのは施工管理者の役割ですが、家づくりの工事の発注者は施主(お客様)であり、工事が原因で現場や周辺において問題が発生した場合、責任は施主にも及ぶ恐れがあります。トラブルを未然に防ぐには、施主も建築中から家づくりに関わる必要があるでしょう。

具体的には、建築工事中の現場を定期的に訪れ、現場が適切に管理されているか、工事内容に問題はないかチェックするのがおすすめです。設計図や仕様書と少しでも違う場所があったときは、その場で指摘すれば早めに対応できるかもしれません。問題を発見して是正を支持することは、施主として果たすべき役割といえるでしょう。

また、引き渡し前には施主検査が行われます。施工管理者や担当者同席のもと、設計図と比較しながらプランと異なる箇所がないか、希望が反映されているかなどを詳しくチェックしましょう。

施工管理そのものは施工管理者が責任を持って行うものですが、完成した家に住むのはあくまでもお客様自身です。自分たちも家づくりに参加しているという意識を持つことをおすすめします。

家づくりにおける施工管理の重要性を認識し、自分たちも参加している意識を持とう

「工程管理」「品質管理」「安全管理」「原価管理」「環境管理」の5つの業務からなる施工管理は、家づくりをスムーズかつ計画通りに進めるため必要不可欠な業務です。マイホームを建てるときは、施工管理者とも密にコミュニケーションを取りながら、問題なく工事が進んでいるかどうかチェックするよう心がけましょう。

工事は施工会社によって進められますが、お客様自身も「家づくりに参加している」という意識を持つことが大切です。

ユピテルはうすでは、予算づくりや土地探しの段階からお客様ととことんお付き合いし、理想の家づくりをサポートしています。建築工事中も主体的に家づくりに参加しながら、心から納得できるマイホームをかなえたいなら、まずはユピテルはうすまでお気軽にご相談ください。

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