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自然素材を活かした住宅の特徴、メリット・デメリットの解説

自然素材を活かした住宅の特徴、メリット・デメリットの解説

自然素材を活かした住宅の特徴、メリット・デメリットの解説

これから家づくりを検討されている方の中には、「自然素材をふんだんに使った家にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

 

自然素材と聞くと、「健康的」「自然温もりが感じられる」といった印象を持つ方もいるかもしれませんね。しかし、自然素材を活かした住宅は、メリットばかりではありません。デメリットもしっかりと知っておかなければ、住み始めてから後悔することになりかねません。

 

そこで、今回は自然素材を活かした住宅の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

自然素材を使った家づくりを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

自然素材を活かした住宅の特徴

自然素材を活かした住宅とは、無垢材や漆喰などの自然素材を積極的に取り入れた住宅のことです。特に厳密な定義はありませんが、一般的には人工的に合成した化学物質をできるだけ使わずに、天然素材が持つ性質や風合いを活かした素材を使った住宅のことを指します。

 

極力自然素材を使わずに作られた住宅なら、ホルムアルデヒドなどの化学物質がほとんど含まれていないため、シックハウス症候群やアレルギー症状を引き起こしにくくなります。また、健康面だけでなく見た目や触り心地、香りなどを楽しめるのも自然素材の魅力の1つです。

 

さらに、将来家を取り壊す場合、自然素材なら有害物質をほとんど出さずに焼却できるので、そういった点でもエコな住宅として近年大きな注目を浴びています。

 

住宅でよく使われる自然素材

住宅でよく使われる自然素材には、「無垢材」「珪藻土」「漆喰」の3種類があります。ここでは、3種類の自然素材について詳しく解説していきます。

 

無垢材

天然の木から切り出された木材を「無垢材」と呼びます。無垢材にはさまざまな種類がありますが、住宅では「スギ」や「ヒノキ」、「サクラ」や「ナラ」、「クリ」などが人気です。

無垢材はフローリングや壁、天井、柱などに使われます。木の種類によって硬さ・質量・価格・見た目などの風合いも異なるので、使用する場所やご自分の好みで選ぶようにしましょう。

 

珪藻土

珪藻土は、植物性プランクトンが化石化したもので、壁や天井の塗り壁材として使われることが多いです。目に見えないほどの大きさの穴がたくさん空いており、空気中の水分を常に吸収・放出して湿度を保つ調湿効果が期待できます。さらに臭いの分子も吸収してくれるので、消臭対策としても使えます。色のバリエーションも豊富なだけでなく、断熱性・耐火性も高いです。

 

漆喰

漆喰は、水酸化カルシウムが主成分の素材です。外壁や室内の壁や天井の塗り壁材として使われています。

昔から日本で使われている伝統的な素材で、強度が高くてカビに強いです。さらに不燃性であることから火災にも強いなど、さまざまな特徴を持っています。

 

自然素材を活かした住宅のメリット

ここからは、自然素材を活かした住宅のメリットをご紹介します。

 

  • 健康的な暮らしができる
  • アレルギーを抑えられる
  • 経年変化を楽しめる
  • 耐火性・機能性に優れている
  • 年中快適に過ごせる

 

上記の5つのメリットについて詳しくみていきましょう。

 

健康的な暮らしができる

自然素材を多く使うということは、化学物質が含まれている素材を使う量が減るということです。つまり、化学物質によって引き起こされるシックハウス症候群を防ぐことにつながります。

自然素材を多く使うことで、自分だけでなく家族の健康も守ることにつながり、長く健康的な暮らしができる点は大きなメリットといえるでしょう。

 

アレルギーを抑えられる

アレルギーの主な原因は「ハウスダスト」「カビ」「ダニ」です。自然素材をふんだんに使った住宅なら、アレルギーの原因となるこれらの発生を抑制する効果が期待できます。

例えば、無垢材や珪藻土、漆喰の「調湿効果」を利用することで、ジメジメした梅雨の色でも家の中の湿度が安定し、ハウスダストやダニ・カビの発生を抑えられます。子供のアレルギーや喘息も出にくくなるので、家族全員が快適に過ごせます。

 

経年変化を楽しめる

無垢材は年月が経過すると施工時から経年変化によって少しずつ色合いが変わってきます。より深みや味わいが加わることで、愛着も湧いてくるでしょう。くすんできた色味を楽しみながら生活できます。

 

耐火性・機能性に優れている

漆喰や珪藻土は不燃材料として認められています。非常に耐火性の高い素材なので、万が一火事が発生した時でも火が燃え広がりにくいです。他にも、自然素材には調湿効果や消臭効果、抗菌効果や蓄熱効果などさまざまな機能が備わっているので、自然素材をうまく盛り込むことで快適な暮らしを実現できます。

 

年中快適に過ごせる

調湿効果・蓄熱効果のある自然素材をふんだんに使うことで、「夏は涼しく・冬は暖かい」家づくりができます。素材の機能をうまく利用すれば光熱費の削減も可能です。高温多湿な日本では、調湿効果がある素材を使えば年中気持ちの良い室内空間を作ることもできます。

 

自然素材を活かした住宅のデメリット

自然素材は機能性が高く、メリットの多い素材です。いくつかデメリットも存在します。

 

  • コストが高くなりやすい
  • 定期的にお手入れが必要
  • 傷や汚れが付きやすい
  • ひび割れ・反りが発生する

 

上記の4つのデメリットについてみていきましょう。

 

コストが高くなりやすい

自然素材を多く使うと、材料費が高くなる傾向があります。漆喰や珪藻土などの塗り壁は手間のかかる工程が増えるので、工事費も高額になります。自然素材を使った家づくりをしたい方は、予算を考慮して素材を選ばなければなりません。

 

定期的にお手入れが必要

自然素材は経年変化により色や形状が変わってきます。また、漆喰や珪藻土はひび割れも発生するため、美しさ・機能性をキープするためにも素材ごとのメンテナンスが必要です。無垢のフローリングも年に1〜2回のワックスがけをしなければならないため、人工的な素材よりも手間がかかります。

 

傷や汚れが付きやすい

自然素材は傷や汚れがつきやすいというデメリットもあります。例えば、無垢のフローリングは硬いものを落とすと凹みができてしまいます。また、水も染み込みやすいので飲み物をこぼしたらすぐに拭き取らなければなりません。傷や汚れが気になる方は、自然素材のメンテナンスに神経質になってしまう可能性もあります。

 

ひび割れ・反りが発生する

自然素材は湿度や温度によってひび割れや反りが生じやすいです。特に無垢材は水分の吸収率によって膨張・収縮によって変形します。また、漆喰は年月が経過すると硬くなるためひび割れが発生します。自然素材は、このような劣化にも付き合っていかなければなりません。

 

自然素材の家にして後悔しないために

自然素材の家は、メリットが多い反面、定期的なお手入れが必要だったり、コストが高くなったりといったデメリットがあります。

「せっかく高いお金をかけたのに手入れが大変で綺麗な状態をキープできない」など、自然素材を取り入れて後悔する方もいます。このような後悔をしないためにも、以下の4つの注意点を考慮しましょう。

 

  • 経年変化を楽しむ
  • 素材選びにこだわる
  • メンテナンスをこまめに行う
  • 自然素材の扱いに慣れている施工会社に依頼する

 

それぞれのポイントについて解説していきます。

 

経年変化を楽しむ

まずは、自然素材には経年変化があることを理解し、楽しむことが大切です。傷や色合いの変化も「味わい」であると受け入れて楽しむようにしましょう。

 

素材選びにこだわる

自然素材にはたくさんの種類があります。それぞれの素材ごとの特徴や性質をしっかりと理解し、用途や目的に合ったものを選びましょう。

 

メンテナンスをこまめに行う

自然素材はメンテナンスが重要です。取り入れるなら、メンテナンスをしなければならないことを理解し、自然素材の性能を維持しましょう。「メンテナンスをするのが難しそう」と感じる方は、施工会社に相談して少しでも手間の少ない素材を選ぶなどの工夫が必要です。

 

自然素材の扱いに慣れている施工会社に依頼する

どの施工会社も自然素材を扱っているわけではありません。自然素材の扱いには技術が必要な場合も多いです。職人の技術力によって仕上がりが左右されることもあります。理想のマイホームを手に入れるためにも、自然素材の扱いに慣れている施工会社を選びましょう。

 

まとめ

自然素材をふんだんに使った家は、健康的で快適な暮らしを実現できます。しかし、コスト面やメンテナンス面などのデメリットもあるため、注意点もしっかりと理解した上で取り入れるかどうかを決めましょう。

 

「自然素材を使った家づくりについてもっと詳しく知りたい」という方は、ぜひユピテルはうすへお問い合わせください。

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