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新築で後悔しないために知っておきたい断熱材の基礎知識

新築で後悔しないために知っておきたい断熱材の基礎知識
快適な室内空間を実現するためにも、断熱材の存在は必要不可欠です。断熱材があることで、外気の影響を受けにくくなり室内の温度が安定しやすくなります。
そこで、ここでは新築で後悔しないために知っておきたい断熱材の基礎知識について開設していきます。
「断熱材って何?どれも同じじゃないの?」
そんな疑問を持っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
断熱材とは?
断熱材とは、室内と室外の熱の移動を遮り、室外の温度が室内に伝わりにくくする素材のことです。断熱材は建物の外部に面する床や壁、天井や屋根などに貼り付けることで外の熱や冷気が室内に伝達されるのを遅らせることができます。これにより室内が暑くなったり、寒くなったりすることを防ぐことが可能です。
また、断熱材は建物内部の隙間を埋めるため、建物の隙間が少なくなり気密性も高まります。この効果によって、室内で使用する冷暖房機器の効率が向上し、室内の温度が快適になります。また、冷暖房効率が高まることで光熱費の節約も可能です。
断熱材の種類と特徴
断熱材にはいくつか種類があります。ここでは、断熱材の種類を9つご紹介します。
断熱材 | 特徴 | |
鉱物系 | グラスウール | ガラスを溶解して繊維状にして、接着剤を吹き付けて成形した断熱材。壁・床・天井などに施工でき、価格も安価なので広く普及している。原料が鉱物なので燃えにくく、吸音性が高いことから防音に利用できる。湿気に弱いため、防湿・結露対策が必要。 |
ロックウール | 玄武石や鉄鋼スラグなどを溶かして繊維状にした断熱材。燃えにくく、熱に強い、撥水性も高い。湿気には弱いので対策が必要。 | |
石油系 | ビーズ法ポリエチレンフォーム | ポリエチレン樹脂に発泡剤や難燃剤を添付してビーズ状にしたものを発泡成形した断熱材。耐水性が高い。軽くて衝撃に強い。価格は割高で熱に弱い傾向がある。 |
押出法ポリエチレンフォーム | ビーズ法とほぼ同じ材料を使う。硬質で耐圧力があり、吸水・吸湿性が小さい。薄くても高い断熱性を発揮。水に強くて軽量で、加工や施工がしやすいものの、熱に弱い。 | |
硬質ウレタンフォーム | ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えて成形。ボード状を使用するだけでなく、現場で吹き付ける方法もある。気泡に含まれる小さなガスが熱の伝導を抑えるため、優れた断熱性を発揮する。水や湿気が侵入しにくいため、結露・カビの発生が少ない。金額が高めで、万が一燃えた場合に有毒ガスが発生する可能性がある。 | |
フェノールフォーム | フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えて成形。長期的に安定して断熱性能を保つことができる。
熱を帯びると硬化する特徴がある。非常に燃えにくく、有毒ガスが発生する心配もない。耐久性にも優れているので、高い断熱効果を長期にわたって維持できる。価格が高い。 |
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自然系 | セルロースファイバー | 新聞の古紙などを粉砕して綿状にした断熱材。施工方法には吹き込み・吹き付けがある。隙間を作らず、高い気密性を確保できる。防音・吸音効果も期待できる。価格が割高で、専門業者を探す必要がある。 |
羊毛 | 原料となる羊毛に、体に優しい防虫処理を施したもの。防虫効果は半永久的に継続する。
高い調湿力と断熱性がある。価格が高い。 |
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炭化コルク | ワインの栓などの製造で出たコルクの端材を利用し、炭化させたもの。
断熱・調湿・吸音性に優れている。ダニを寄せない効果が期待できる。価格が高い。 |
断熱材選びのポイント
断熱材にはさまざまな種類がありますが、実際に家づくりをする際にはどのように選べば良いのでしょうか。断熱材選びのポイントをご紹介します。
施工場所に最適なものを選ぶ
先に説明しましたが、断熱材にはそれぞれメリット・デメリットがあります。施工箇所にあった断熱材を選ぶことが重要です。
グラスウールやロックウールは、水に弱く雨漏り・湿気によって断熱性能が低下することがあります。そのため、結露や雨漏りが発生しやすい天井・床に施工するのにはあまり向いていません。
湿気の影響を受けやすい場所には、耐水性に優れた「ウレタンフォーム」や「ポリエチレンフォーム」「フェノールフォーム」などが最適です。ただし、これらの断熱材は火に弱いため、火を多く使う場所には向いていません。特にウレタンフォームは、燃えると有毒ガスを発生させるので注意が必要です。
費用対効果を考える
断熱材は種類によって価格も効果も違います。費用対効果を考えて選ぶことが重要です。例えば、湿気の影響を受けにくい場所には比較的安価で購入できるグラスウールを使って費用を抑え、湿気の影響がある場所には少し価格の高いウレタンフォームを使うなど、施工場所によって使う断熱材を変えることで、費用を抑えながらも効率よく断熱材の効果を発揮できます。
断熱材の施工方法とその効果
充填断熱工法
充填断熱工法とは、壁や柱の内側や間に断熱材を詰める方法です。グラスウールやロックウールなどの繊維系の断熱材で使用されます。施工がしやすくて多くの現場で採用されています。また、壁や柱の内側に施工するため断熱面積が小さくて断熱効率が高いです。外壁も断熱材による影響を受けないためデザインが損なわれることもありません。
しかし、柱があるとその部分の断熱材が途切れてしまうため、断熱性能が落ちてしまいます。気密性が悪いと壁内部で結露が発生してカビや腐食の原因になるため湿気対策が重要です。
外張り断熱工法
外張り断熱工法は、建物の外側を断熱材で覆う方法です。硬質ウレタンフォームやポリエチレンフォームなど板状に加工された断熱材を貼り付けることで、外気の侵入を防ぎます。施工に手間がかかることから施工コストが高くなりやすいです。
建物を外側から覆うため、構造体が断熱材によって守られて結露や腐食を発生しにくくなります。壁の内部に這わせる配管や配線を気にする事なく施工でき、柱などで断熱材が途切れることがないので、断熱性能も落ちにくいです。
ただし、費用の高い点や外側に断熱材を貼るため、雨風・紫外線の影響を受けやすくて経年劣化する可能性があるなどのデメリットもあります。
断熱材の耐久性とメンテナンス
断熱材の耐久性は素材の種類によってことなりますが、大体30〜40年ほど経過すると性能の低下がみられます。断熱材は湿気によるカビの発生により、劣化することが多いです。また、断熱材にカビが発生すると周りの構造材や建材にもカビが充満し、建物の寿命そのものを縮めることにもつながります。室内にカビが入ると住む人の健康面にも悪影響です。
断熱材の劣化を防ぐためにも、定期的なメンテナンスが必要になってきます。例えば、年に1回、断熱材の状態をチェックしたり、湿気がたまらないように定期的に換気を行うことも大切です。他にも、断熱材が直接紫外線の影響を受けないように、外壁や屋根に遮熱塗料を使った塗装工事をするのも効果的です。
まとめ
どんな断熱材を使用するかは、家づくりをお願いする住宅会社によって異なります。断熱性能は家の住みやすさにも直結するので、住宅会社選びでは使用している断熱材についても確認しておきましょう。
ローコスト住宅を取り扱っているユピテルハウスは、低価格ながらも高品質な家づくりをしています。断熱材にもこだわり、お客様が入居後も快適に過ごせる空間作りも提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。