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3階建て住宅の設計ポイント|快適な暮らしを叶えるコツ

3階建て住宅の設計ポイント|快適な暮らしを叶えるコツ

3階建て住宅の設計ポイント|快適な暮らしを叶えるコツ

狭小地でも床面積を増やして生活空間を十分に確保したいなら、3階建ての家がおすすめです。3階建ては、フロアごとに使い分けができ、最上階に登れば眺望を楽しむこともできます。また、日当たりや風通しも確保しやすい点がメリットです。

しかし、3階建ての住宅を設計する際はいくつか注意しなければならないポイントがあります。

この記事では、3階建ての住宅の設計ポイントを中心に、3階建てについて詳しく解説していきます。

 

 

3階建て住宅の設計ポイント

3回建ての住宅設計のポイント

3階建ての住宅の設計ポイントを11個ご紹介します。

  • 土地にかかる規制を調べる
  • 容積率を確かめる
  • コストバランスを考える
  • 動線を考慮する
  • 将来を見据えた間取りにする
  • 断熱性を高める
  • 耐震性を高める
  • 開放感のあるデザインを考える
  • 階段・エレベーターの設計を考慮する
  • 眺めを生かした間取りにする
  • 将来かかるメンテナンス費用を考慮する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

土地にかかる規制を調べる

3階建ての家は、どの土地でも建てられるというわけではありません。

土地には様々な制限がかかっていることがあります。

例えば、その土地の用途地域が「第1種低層住居専用地域」もしくは「第2種低層住居専用地域」、「田園住居地域」の場合、絶対高さ制限があります。

そのため、10mまたは12m以上の建物は建築できません。

また、上記の用途地域を含む全ての地域では、「道路斜線制限」が適用されます。この制限にかかる高さの建物も建築不可のため、3階建てが建てられない可能性があります。

他にも「第1種低層住居専用地域」、「第2種低層住居専用地域」、「田園住居地域」、「第1種中高層住居専用地域」、「第二種中高住居専用地域」では、「北側斜線制限」が適用されます。

この制限にかかる場合も3階建ての住宅が建てられない可能性があります。

購入したい土地にどのような規制があるのか、不動産会社や住宅会社に確認を取るようにしましょう。前もって「3階建てを建てたい」と伝えておけば、土地を購入後に建てられなかったという失敗にはなりにくいです。

容積率を確かめる

土地には容積率があります。

容積率とは、敷地面積に対する建物の延床面積の割合のことです。土地によって容積率の制限が異なりますが、このパーセンテージを超えた家を建てることはできません。

そのため、3階建て住宅を建てる際に希望する広さの家を建てられない可能性があります。

土地情報で敷地面積と容積率を確認し、どのくらいの広さの家を建てられるのかを確かめましょう。

コストバランスを考える

3階建て住宅は2階建てよりも建築費用が高くなりやすいです。しかし、狭い土地でも建てられるので、土地の購入費用は抑えられる傾向にあります。

3階建ての住宅を建てる際には、コストバランスを考えた上で資金計画を立てましょう。

動線を考慮する

3階建ては縦に長い家のため、階段での上り下りが多いという特徴があります。そのため、動線を考慮した家にしなければ、生活がしにくい家になってしまう可能性もあるでしょう。

例えば、3階は物置として活用し、1階・2階を生活中心のフロアにすることで、階段の上り下りの負担を軽減できます。また、水回りを同じ階にまとめるなどの工夫をすることで、家事がしやすい動線を作れます。

将来を見据えた間取りにする

3階建ての家を建てる場合、将来を見据えて間取りを検討する必要があります。高齢になって足腰が弱くなると、階段の上り下りも大変になってしまいます。将来1階・2階部分で生活できるような間取りにしておくと、高齢になった時でも暮らしやすい住まいとして生活が続けられます。

断熱性を高める

3階建て住宅は光熱費が高額になる傾向にあります。暖かい空気は上にたまりやすいため、夏は2階・3階が高温になりやすく冷房を使う必要が生じます。また、冬場は1階で暖房を稼働させても、2階・3階に上がってしまってなかなか暖まりません。このような理由から、冷暖房効率が悪く、電気代が高くなりやすいのです。

この問題を解決するためにも、断熱性能を高める必要があります。断熱性能を高めることで、熱が外に逃げにくくなり冷暖房効率を大幅に改善できます。

また、吹き抜けを採用してシーリングファンを設置したりサーキュレーターを活用したりすることで、空気が循環され冷暖房効率を高める効果も期待できます。さらに、各部屋に温度調整機能付きのエアコンを設置することで、各部屋ごとの温度を細かく設定して、より快適で経済的な暮らしの実現も可能です。

耐震性を高める

3階建ては高さがあるので、揺れやすい傾向にあります。特に地震の際には大きな揺れによる負担もかかりやすいため、耐震性の高い設計が必要です。

耐震ダンパーを設置するなどして、地震時の揺れによる負担を最小限にまで抑えることが求められます。

開放感のあるデザインを考える

吹き抜けやリビング階段を取り入れることで、空間がぐっと広がり、開放感あふれる住まいを実現できます。日当たり・風通しも良くなって心地よさを感じられます。家族みんながリビングに集まりやすくなるので、コミュニケーションも活発になるでしょう。

さらに、屋上やバルコニーを設けることで、自分だけのアウトドアリビングスペースを手に入れることができます。また、大きな窓や天窓を取り入れることで、自然光を最大限に採り入れ、室内を明るくすることも可能です。

階段・エレベーターの設計を考慮する

3階建ての住宅は各階へのアクセス方法も考える必要があります。階段の設計には安全性・利便性を重視しなければなりません。手すりや段差を設置したり、照明の確保などが重要です。費用はかかりますがエレベーターを設置することで、高齢者や体の不自由な方でも上階へと上がりやすくなります。

眺めを生かした間取りにする

階建てのメリットである眺望を利用した間取りを考えましょう。

屋上やインナーバルコニーを作れば、家族や友人とでバーベキューを楽しみながら、外の景色を堪能できます。子供の遊び場として活用するのも良いでしょう。

長く住み続ける家だからこそ、利便性だけでなく楽しみを持てる空間作りも重視することが大切です。家族で楽しめる空間作りも検討しましょう。

将来かかるメンテナンス費用を考慮する

3階建ては、一般的な2階建てよりもメンテナンス費用が高くなる傾向にあります。

2階建てよりも外壁・床面積が増えることから修繕箇所が多いです。また、足場を作る際に2階建てよりも高い足場の設置が必要のため、その分足場代も高くなります。また、屋上やバルコニーを設置する際は、定期的に防水工事もしなければなりません。

メンテナンス費用を抑えるためにも、外壁や屋根に使用する素材にこだわることをおすすめします。たとえ初期費用が高くなったとしても、サビ・汚れに強い高性能なものやタイル・レンガなどを選ぶことでランニングコストを抑えられます。

 

 

まとめ

まとめ

3階建ての住宅は、2階建てや平屋よりも様々な点で注意が必要です。

土地の規制によっては3階建てが建てられない可能性があるので、その点は特に注意しなければなりません。

また、将来高齢になった時の暮らしを想像して間取りを考えることも大切です。

ここで解説した設計ポイントを参考に、3階建てで快適に暮らせる家づくりをしましょう。

ユピテルはうすでは、3階建ての家づくりもサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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