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注文住宅の建て替えのプロセスを3ステップで解説!

注文住宅の建て替えのプロセスを3ステップで解説!
自宅や実家を建て替えるにあたって、どのように新たな家づくりを進めていけばいいのか、不安に感じている方もいるかもしれません。建て替えの場合、仮住まい探しなども並行して行う必要があるため、事前の準備が大切です。
そこでこの記事では、注文住宅の建て替えのプロセスを3つのステップに分け、詳しく解説します。
自宅や実家を建て替える場合の大まかな流れ
最初に、自宅や実家を建て替える場合の流れをまとめて見てみましょう。建て替えを計画し始めてから引き渡しを受けるまでにかかる期間は、だいたい10ヶ月〜1年が目安です。
ステップ1:計画・準備【2〜4ヶ月程度】 | |
1-① | 目的や要望の優先順位を整理する |
1-② | 施工会社を探す |
1-③ | 設計プランを検討して見積もりをもらう |
1-④ | 住宅ローンの事前審査を受ける |
1-⑤ | 仮住まい探し、自宅の片付けをする |
ステップ2:契約・建築確認申請【3〜4ヶ月程度】 | |
2-① | 建築工事請負契約を締結する |
2-② | 詳細な仕様を決定する |
2-③ | 建築確認申請書を提出する |
2-④ | 住宅ローンの本審査を受ける |
2-⑤ | 仮住まいへ引っ越す |
ステップ3:工事・引き渡し【4〜6ヶ月程度】 | |
3-① | 解体工事、建物滅失登記を行う |
3-② | 着工 |
3-③ | 竣工検査後に引き渡しを受ける |
3-④ | 建物表題登記、抵当権設定登記を行う |
ステップ1:計画・準備
ステップ1:計画・準備【2〜4ヶ月程度】 | |
1-① | 目的や要望の優先順位を整理する |
1-② | 施工会社を探す |
1-③ | 設計プランを検討して見積もりをもらう |
1-④ | 住宅ローンの事前審査を受ける |
1-⑤ | 仮住まい探し、自宅の片付けをする |
ステップ1は建て替えに向けた準備段階です。以下では、5つの工程について詳しく解説します。
1-①目的や要望の優先順位を整理する
まずは、建て替えの目的と要望の優先順位をしっかり整理しておくことが大切です。「老後に備えるため」「現代のライフスタイルに合った間取りにするため」「将来の売却を視野に入れて資産価値を上げるため」など、目的に応じて、適した住まいのプランは異なります。
また、目的が明確になると、間取りや設備など希望条件の優先順位もはっきりします。優先順位を決めておけば、予算オーバーになりそうなときでも、何を削るべきかスムーズに判断できるでしょう。
1-②施工会社を探す
建て替えを成功させるには、施工会社選びが大きな鍵を握ります。予算感、目指すデザインのテイスト、希望する工法などに応じて、気になる施工会社を数社選びましょう。モデルハウス見学や完成見学会への参加などを通して、各社の家づくりを実際に現場で確認するのがおすすめです。
1-③設計プランを検討して見積もりをもらう
候補の施工会社と相談しながら、基本の設計プランや資金計画を検討します。相談先の会社に敷地調査を依頼し、地盤の強度や法令による規制などを事前に確認しておいてもらうと、手戻りが少なくなって安心です。各社からプランと見積もりを受領したら、内容を比較して、一番よいと思う一社に絞りましょう。
1-④住宅ローンの事前審査を受ける
設計プランと見積もりの内容をチェックし、施工会社を一社に絞ったら、その内容をベースに住宅ローンの事前審査を申し込みましょう。事前審査に通らなければ、そもそも次のステップに進めないため、工事請負契約の締結前に審査を受けておくことが大切です。
1-⑤仮住まい探し、自宅の片付けをする
上記の準備と並行して、この時期から仮住まい探しをスタートしておくとよいでしょう。解体直前のタイミングになって、短期間で仮住まいを見つけようとすると、なかなか物件が見つからずに困る可能性があります。
なお、仮住まいの契約期間と工事期間がずれてしまわないよう、実際に契約するのは、詳細プランの決定後にしたほうが安全です。
ステップ2:契約・建築確認申請
ステップ2:契約・建築確認申請【3〜4ヶ月程度】 | |
2-① | 建築工事請負契約を締結する |
2-② | 詳細な仕様を決定する |
2-③ | 建築確認申請書を提出する |
2-④ | 住宅ローンの本審査を受ける |
2-⑤ | 仮住まいへ引っ越す |
ステップ2では、施工会社と契約を締結し、住宅ローンの本審査を受けます。この段階に要する期間はおおむね3〜4ヶ月です。
2-①建築工事請負契約を締結する
住宅ローンの事前審査を無事通過したら、施工会社と建築工事請負契約を締結します。契約時に手付金(契約金)として、契約金額の5〜10%を支払うのが一般的です。現金で支払うのが基本になるため、あらかじめ現金を準備しておきましょう。契約締結に先立って、契約内容をチェックするのはもちろんのこと、この先の代金の支払いタイミングと金額も確認しておくことが大切です。
2-②詳細な仕様を決定する
契約金額を大きく左右する、間取りなどの設計プランは契約前に詰めておくのが原則です。それ以外の内装仕上げ、照明やコンセントの位置といった細かな仕様は、契約締結後に施工会社と打ち合わせて詰めていきます。
2-③建築確認申請書を提出する
建物を新築するには、特定行政庁に建築確認申請を行う必要があります。詳細な仕様まで決定した段階で、施工会社が必要な書類や図面をそろえて申請を行います。申請から審査終了までには約1〜2ヶ月かかるため、注意が必要です。
2-④住宅ローンの本審査を受ける
建築確認に通ると建築確認済証が交付されます。確認済証と必要書類をそろえて、住宅ローンの本審査を申し込みます。住宅ローンの本審査を無事通過すればいよいよ着工です。
ちなみに、詳細仕様の決定や設計変更により、工事内容が変わるケースがあります。そのような場合は、必要に応じて変更契約を締結し、工事内容を明確にしておくことをおすすめします。
2-⑤仮住まいへ引っ越す
自宅を建て替える場合、工事が始まる前に、仮住まいへの引っ越しを完了しておく必要があります。片付けなどは早いうちから始めておかないと、工事直前になってバタバタすることになりかねないため、十分に気をつけましょう。
ステップ3:工事・引き渡し
ステップ3:工事・引き渡し【4〜6ヶ月程度】 | |
3-① | 解体工事、建物滅失登記を行う |
3-② | 着工 |
3-③ | 竣工検査後に引き渡しを受ける |
3-④ | 建物表題登記、抵当権設定登記を行う |
ステップ3は工事のフェーズです。いくつか登記を行う必要があるため、それぞれの違いとタイミングを覚えておきましょう。4つの工程に要する期間の目安は4〜6ヶ月程度です。
3-①解体工事、建物滅失登記を行う
仮住まいへの引っ越しが完了したら、最初に既存建物の解体工事を行います。建築工事中は近隣に迷惑をかけるため、解体工事が始まる前に近隣へ挨拶回りを行っておくと安心です。
家の解体が完了したら、登記していた建物がなくなった旨を登記する必要があります。これを「建物滅失登記」といい、解体完了から1ヶ月以内に行わなければなりません。
3-②着工
解体が完了したら、新築工事がスタートします。地鎮祭や上棟式を開催する場合は、早めに施工会社へ相談し、準備をしておきましょう。工事期間中は定期的に現場を訪れ、工事の進捗状況を確認することを推奨します。
3-③竣工検査後に引き渡しを受ける
竣工したら、施主立ち会いのもと竣工検査が行われます。プランと異なる箇所がないか、施工不良、汚れ、傷などがないか念入りにチェックしましょう。もし修正が必要な箇所を見つけたら、引き渡しまでに追加工事で対応するよう依頼します。引き渡し後に発見した不備を修正してもらう場合、追加費用の負担を求められる可能性もあるため、気になる箇所は漏れなく伝えることが重要です。
プランどおりに施工されていることが確認できたら、引き渡しへと移ります。このタイミングで住宅ローンの融資が実行されるので、その資金で工事代金の残金を支払います。決済と引き換えに家の鍵などを受け取ったら、引き渡しが完了です。
3-④建物表題登記を行う
引き渡しと合わせて、建物表題登記と抵当権設定登記を実施する必要があります。建物表題登記は新築した建物を登記簿に登録するための登記、抵当権設定登記はローンの担保として金融機関の抵当権を設定するための登記です。これらは司法書士に登記手続きを依頼するのが一般的です。
実際には、抵当権設定登記が完了することで、融資が実行される流れとなります。
まとめ
自宅や実家を建て替える場合、工事中は生活できなくなるため、あらかじめ仮住まいを準備する必要があります。子どもの進級・進学など、ライフステージの変化に合わせて建て替えるケースでは、入居希望時期から逆算してのスケジューリングも求められるでしょう。
しかし、多くの方にとって建て替えは初めての経験であり、スムーズに進められるか不安に感じるかもしれません。そんなときは、経験豊富な地元密着型の住宅会社に相談するのがおすすめです。
ユピテルはうすは、兵庫県南部を中心に数多くの注文住宅を手がけています。低価格で高品質な家づくりを強みとしており、コストパフォーマンスのよい建て替えを実現可能です。自宅や実家が古くなって「そろそろ建て替えたい」と考えている方は、ユピテルはうすへぜひお気軽にご相談ください。