Columnコラム
家族を守る防犯対策|安心の家づくりのポイントを解説
家族を守る防犯対策|安心の家づくりのポイントを解説
家づくりにおいて、防犯対策を考えることは家族の安全を守るためにも重要なことです。
泥棒に狙われないためにも、家づくりの段階から防犯面を考えて計画を立てましょう。
ここでは、家づくりの段階で取りれたい防犯対策をご紹介します。
なぜ戸建て住宅は泥棒に狙われやすいの?
戸建て住宅は、マンションなどの集合住宅よりも泥棒に狙われやすいといわれております。
住まいる防犯110番「侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)」によると、侵入窃盗の発生場所の30.5%が一戸建て住宅という結果が出ています。
なぜ戸建て住宅が泥棒に狙われやすいのか、その理由は3つあると考えられます。
人目が少ないから
マンションやアパートなどの共同住宅は、他の住人・管理人などの複数の目があり、侵入しづらい構造になっています。しかし、戸建て住宅は、基本的に住人である家族しかおらず、監視の目がありません。
また、プライバシー確保のために塀や植栽などがあるため、死角ができやすく、泥棒にとって都合が良いのです。
侵入できる開口部が多いから
戸建て住宅だと、玄関や勝手口など侵入できる開口部が多くあります。うっかり鍵を閉め忘れるとそこから侵入されてしまいます。
室内に明かりや風を取り入れるために大きな窓を付ける人も多いですが、それが泥棒にとって侵入経路となっているのです。
セキュリティ対策が甘いから
マンションではエントランスにオートロックが備わっているところもあり、防犯対策が万全です。しかし、一軒家ではセキュリティ対策が甘くなりがちです。
ゴミ捨てで5分ほどで戻ってくるような場面だと、「少しくらいなら」と勝手口や玄関に鍵をかけずに出てしまう方もいます。
しかし、泥棒はその5分でも侵入して犯罪に及びます。
住む人が防犯意識を高く持ってセキュリティ対策をすることが重要です。
家づくりの段階で取り入れたい防犯対策
防犯対策は家づくりの段階から取り入れることができます。
ここでは、以下の5つの防犯対策をご紹介します。
- 治安の良い土地を選ぶ
- 防犯性の高い玄関ドアを採用する
- シャッターや二重ロックを窓に採用する
- 窓の大きさ・配置を工夫する
- 中庭のある間取りにする
それぞれの対策について見ていきましょう。
治安の良い土地を選ぶ
防犯対策は、土地探しの段階から始まります。治安が悪い・犯罪が多いエリアを選ばずに治安の良い土地を探すようにしましょう。
その土地周辺の治安を知りたい方は、警視庁の「犯罪情報マップ」や「刑法犯認知件数」などを確認して、これまでに起きた犯罪件数などを確かめてみることをおすすめします。
また、候補のエリアに知人や家族がいるなら、直接治安はどうなのかを聞いてみるのもおすすめです。
防犯性の高い玄関を採用する
玄関から泥棒に侵入されないためにも、防犯性の高い玄関ドアを採用しましょう。強度の高いスチール製のドアや断熱性と防犯性を兼ね備えた複層ガラス入りのドアを選ぶことで物理的な侵入を防ぐ効果が期待できます。
また、スマートキーやピッキングが難しいディンプルキーを採用したり、二重ロックや脱着サムターンを使ったりすることで、よりセキュリティを高めることが可能です。
シャッターや二重ロックを窓に採用する
窓は住宅の中でももっとも侵入されやすい場所です。十分な対策を施す必要があります。
例えば、侵入される可能性のある窓にシャッターを採用したり、防犯性の高いクレセント錠を採用して二重ロックにしたりすることで窓からの侵入リスクを抑えることが可能です。
他にも、防犯ガラスの採用、格子の設置なども防犯対策として効果が期待できます。
窓の大きさ・配置を工夫する
家の中に日の光や風を取り入れるために、大きな窓をたくさん付けたい方も多いでしょう。しかし、窓が多いとその分泥棒の侵入口も増やすこととなります。
外観で死角になる部分は人が通れないサイズの窓にしたり、侵入されないように格子を設置したりしましょう。
日当たりや風通しを良くしたいなら、侵入しにくい高窓や天窓を設置するのもおすすめです。
中庭のある間取りにする
中庭のある間取りには、ロの字型・コの字型・L字型の3種類があります。
もっとも防犯性の高い間取りは、ロの字型です。ロの字型の家は、外部から中庭には侵入できません。
建物の外側の窓は極力減らしたり、小さい窓を設置したりして、中庭に大きな窓を設けることにすれば、日当たり・風通しを確保しつつ万全の防犯対策ができます。
住み始めてからでもできる防犯対策
防犯対策は住み始めてからでも、以下のような対策を取ることができます。
- センサーライトを設置する
- 防犯カメラを設置する
- 防犯砂利を使う
- 施錠を徹底する
- SNSに家の様子がわかる投稿をしない
- 近隣の方とコミュニケーションを取る
センサーライトとは、人が通ったのを感知して点灯する照明のことです。
玄関周りや駐車スペースにセンサーライトを設置することで、泥棒が近づいた時にライトを点灯させて警告を出すことができます。同じように防犯砂利も踏みしめた時の音によって家泥棒に警告が可能です。防犯カメラは、高額ですが万が一被害に遭った時の証拠にもなります。
少しの外出でも施錠を徹底することも防犯対策となります。施錠を付けることで、侵入のリスクを軽減できるためです。
また、近隣の方とコミュニケーションを取ることで、以上が発生した時に近隣の方に気づいてもらえる可能性が高くなります。地域の防犯活動にも参加することで自分の家だけでなく地域全体の安全強化も可能です。
SNSに家を投稿する場合は、家の外観や位置が明らかにならないように注意しましょう。住所が特定できる情報を上げると、犯罪・泥棒の被害にあう可能性も高まります。
まとめ
防犯対策は、家族を守るためにも重要なことです。特に戸建て住宅は泥棒に狙われやすいことから、防犯対策を万全にする必要があります。
家づくりの段階からでも防犯対策ができるので、住宅会社との打ち合わせでは防犯対策も意識しながらプランを計画すると良いでしょう。