Columnコラム
新築で平屋を建てたい方へ|魅力と注意点を徹底解説
新築で平屋を建てたい方へ|魅力と注意点を徹底解説
1階建ての住宅のことを指す平屋は、寝室やLDKなど全ての生活空間がワンフロアにあります。階段がないので上下移動がなくてシンプルな生活ができることから最近人気が高いです。ここでは、新築で平屋を建てたい人に向けて、平屋のメリット・デメリットをご紹介します。平屋の特徴を知り、自分が叶えたいライフスタイルに合っているかを検討してみてくださいね。
最近平屋の人気が高まっています
段差が少ない構造から、平屋は高齢者の方を中心にバリアフリー住宅として人気です。しかし、最近では20代〜30代のような若い世代の多くの方も平屋を選んでいます。
これは、新型コロナウイルスによってリモートワークが普及したことが、平屋人気を高めていると考えられています。自宅で過ごす時間が増えたことで住まいに対する価値観が変わったのでしょう。広くて価格の安い郊外の土地を購入し、平屋を建ててゆとりある暮らしを求めている方が増えていることから平屋の人気が高まっています。
平屋のメリット
平屋のメリットを6つ紹介します。
- バリアフリーに対応できる
- 動線をコンパクトにできる
- 家族の気配を感じやすい
- 地震・台風の揺れに強い
- 大開口・大空間が作りやすい
- メンテナンス・光熱費を抑えらえる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
バリアフリーに対応できる
平屋は段差が少なく、階段がないことから高齢者に向けたバリアフリー対応がしやすいです。老後の生活も見据えて平屋を選ぶ方も少なくありません。また、小さい子供やペットにとっても段差がない生活は安心できます。段差による転倒や転落を回避できるので、家庭内での事故・怪我を防ぐことが可能です。
動線をコンパクトにできる
平屋はワンフロアなので上下階での行き来がなく、洗濯物を干すためにわざわざ階段を上り下りする必要もありません。キッチンからリビングを見渡せるので、子供を見ながらの家事も可能です。毎日忙しくても、平屋のようなコンパクトな間取りならさっと移動できるので家事をスムーズに進められます。
家族の気配を感じやすい
平屋はLDK中心の間取りが多く、家族のコミュニケーションを深めるのに最適です。子供が家族が帰宅時にリビングを通る間取りにすれば、顔を合わせて挨拶を交わせます。また、別室にいたとしてもお互いの気配を感じやすくて安心できる点も嬉しいポイント。子供とのすれ違いを防ぎ、子供の成長を間近で感じながら生活できます。家族で共に過ごす時間を大切にしたい方には平屋はぴったりです。
地震・台風の揺れに強い
建物は高ければ高いほど、地震がきた時に大きな影響を受けます。そういった点から、2階建てよりも平屋の方が地震の揺れには強く、影響も少ないといえます。
2階建ての場合、上階が重しとなって地震の揺れを大きくしてしまう可能性がありますが、平屋には上階がないため、構造への負担が少なく安定しやすいです。また、建物自体が低くて面積が広いことから、風の影響も受けにくく台風などの自然災害にも強いです。
地震や台風の多い日本で家族と安心して暮らすためにも、強い構造を持つ家が重要になってきます。その点でも平屋は最適な住まいであるといえるでしょう。
大開口・大空間が作りやすい
平屋は建物の構造が安定しやすく、耐震性も高まります。また、2階建ての場合、上階を支えるために1階に壁や柱を増やさなければならない場合もあります。しかし平屋であれば、上階の影響を受けないため、大開口・大空間が作りやすいです。
さらに屋根の勾配を利用して勾配天井を作って天井を高く確保することもできるので、広々と開放感のある室内空間が作れます。
メンテナンス・光熱費を抑えられる
家は住み始めてからもメンテナンス費用がかかります。建物の美観を保ち、長持ちさせるためにも約10年が経過したら屋根や外壁のメンテナンスで塗装が必要です。平屋であれば大掛かりな足場は不要のため、足場代を節約できます。
また、平屋は光熱費も抑えることが可能です。2階建ての場合、1階で稼働させた暖房の風が2階に上がってしまい、暖房効率が悪くなってしまい、光熱費が高くなりやすいです。しかし、平屋であれば、そのような心配がないため暖房効率を高められます。
平屋のデメリット
続いて、平屋のデメリットをご紹介します。
- 広い敷地が必要
- 建築費用が高くなりやすい
- 日当たり・風通しの確保が重要
- プライバシー確保・防犯対策が必要
- 水害で家が水浸しになる可能性がある
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
広い敷地が必要
平屋を建てるためには広い敷地が必要です。容積率・建ぺい率にもよりますが、延床面積40坪の家を建てるためには50坪以上の敷地が必要になってきます。さらに駐車場スペースや庭を確保するなら60〜70坪と広い面積を確保しなければなりません。そうなると土地購入価格も高くなります。
さらに、土地が広いとその分固定資産税も高くなります。また、基礎部分の多い家は「資産価値が高い」と見なされるため、毎年の固定資産税の負担も大きくなります。
建築費用が高くなりやすい
平屋は2階建てよりも建築費用が高くなりやすいです。その理由は、基礎・屋根の面積が大きいからです。屋根と基礎部分のコストは、2階建ての2倍近く必要です。
ただ、基礎部分が多いことで、建物の構造が安定し耐震性に優れているというメリットもあります。建築費用は高くなりますが、その分安全性の高い家に住めるということです。
日当たり・風通しの確保が重要
周りに2階建て住宅の多い土地に平屋を建てると、日当たり・風通しの確保が難しくなります。土地によっては中庭を作ったり、天窓や高窓を利用して日当たり・風通しを確保しなければなりません。
平屋は屋根の面積が広いので太陽光パネルを搭載するご家庭も多いですが、日当たりを考慮しなければ思うように発電できない可能性もあるので注意しましょう。
プライバシー確保・防犯対策が必要
1階部分に全ての生活スペースが集約された平屋は、外からの視線が気になりやすく、プライバシーの確保が難しいです。外からの視線を意識して設計しなければ、外からの視線が気になって大きな掃き出し窓のカーテンを締め切っている、なんてことにもなりかねません。高窓や中庭などで外部からの視線を遮るなどの工夫が必要です。
また、平屋は家族との、距離が近い分、家族同士のプライバシーの確保も難しいです。隣接した部屋からの音が気になってストレスになる可能性もあります。部屋同士の間に収納や廊下を設けることで音漏れをある程度軽減できます。
また、建物の高さがないため、平屋は侵入されやすいというデメリットがあります。泥棒に狙われないためにも、防犯カメラや人感センサー付きの照明を設置したり、侵入される恐れのある窓には格子をつけるなど防犯対策が必要です。
水害で家が水浸しになる可能性がある
日本は水害が多い国です。平屋は高さがないことから浸水被害を受けやすいです。2階建てのように上階に避難ができず、1階が浸水すると逃げ場がなくなってしまいます。
浸水被害を受けないためにも、ハザードマップなどを確認して浸水想定区域外で家を建てるなどの対策を取りましょう。
平屋はどんな人におすすめなの?
バリアフリーに対応でき、地震や台風の揺れに強い平屋は、生活を豊かにしてくれます。そんな平屋は次のような方におすすめです。
- バリアフリーが必要な家族がいる人
- コンパクトな生活をしたい人
- 老後も快適に暮らせる家にしたい人
- 日当たりや開放感を重視した家で暮らしたい人
平屋は段差がないので老後でも安心して暮らせます。また、高窓や吹き抜け、天窓を利用することで開放感のある家づくりも可能です。
どのような空間で生活したいのかによって、平屋が向いているかどうかも変わってきます。
これまで解説したメリット・デメリットを参考に平屋を選択するかどうかを決めましょう。
まとめ
最近人気の平屋は、住み心地の良い住まいを提供してくれます。
広い土地を確保し、プライバシーや防犯対策を考えなければならないため、デメリットをしっかりと理解して間取りを検討することが重要です。
老後も暮らしやすい快適な平屋作りを検討されている方は、ユピテルはうすへご相談ください。あなたのライフスタイルに合った家づくりを提案いたします。